Visionアイグルーヴの目指すもの

VISION

世界一『ワクワク』を追求する企業を創る

私たちアイグルーヴは、「世界一『ワクワク』を追求する企業を創る」をビジョンに掲げ、システム開発、SES、WEBコンサルティングなどの事業を通して、企業のIT課題を解決する支援をさせて頂いております。 もしかしたら、私たちのビジョンは「ありきたり」なものに見えるかもしれません。 しかし、私たちは『ワクワク』という言葉に様々な想いを込めています。 少し長くなりますが、なぜ私たちが『ワクワク』こそ本当に大切なものだと考えているのかをご紹介させてください。

日本のIT化における現状

コロナ禍がもたらした「DX」の機運拡大

ご存知の通り、新型コロナウイルス感染症の流行(以下、コロナ禍)は世界の社会・経済に大きな影響をもたらした一方、日本ではこれまで課題視されながら二の足を踏んでいた企業のIT・デジタル化が急速に進展するものとなりました。現在では「DX(デジタル変革)」を進める企業も増加しています。

DXはビジネスモデルや経営構造をアップデートするものであり、あらゆる産業の競合環境が世界に広がるグローバル社会において、すべての企業に求められているものでもあります。実際、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)がおこなった調査(*1)によると、2022年度に全社的、あるいは部門、部署ごとにDXに取り組む企業の割合は69.3%。前年度の同調査と比べて13.5ポイント増加する結果となりました(下図参照)。


独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「DX白書2023」より引用

*1 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「DX白書2023」

急速な需要増に人材の供給が不足する現状

しかし、企業がIT・デジタル化、そしてDXを推進するにあたり、深刻な課題となっているのが「ITエンジニア」の不足です。同調査によれば、「DXを推進する人材の『量』の確保」が「やや不足している」と回答した企業の割合は2021年の54.2%から33.9%へと減少する一方、「大幅に不足している」と回答した割合は30.6%から49.6%へと大幅に増加しています(下図参照)。

現在、多くの企業が陥っているのが自社のDXを推進したいと考えつつも、その担い手である人材、特にITエンジニアの不足に悩まされているという事実が浮き彫りになる結果となりました。このような結果からも、ITエンジニアの確保は重要な経営課題であり、自社の存続・成長のためにはいち早くITエンジニアの確保に動くべきことがわかります。


独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「DX白書2023」より引用

このようなIT人材の不足は、従来より課題視されているものであり、日本でも対策に乗り出していたことも事実です。経済産業省が2018年におこなった試算によれば、IT人材の需要に対する供給の不足は、2030年に最大79万人と予測しています(*2)。2020年度から小学校でプログラミングの授業が必修化したのをはじめ、中学、高校の必修科目へと順次組み入れることで、教育政策としてIT人材の育成・増加に取り組んでいます。また、リスキリングの普及などもあり、ITエンジニアの総数は増加傾向にあります。

しかし、IT人材の不足は依然として解決に向かわないどころか、より深刻な問題になりつつあります。その原因は急速に拡大するDXへの需要に対して、人材の供給が追いついていない現状があるためです。エンジニアの獲得競争は激しく、自社でIT人材を雇用すること自体の難易度も以前よりはるかに高くなっています。

*2 経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年3月)

AI時代にさらに需要が増すITエンジニア

一方で、2022年11月にはChatGPTがリリースされたことを皮切りに、世界的に「生成AI」がトレンドとなっています。実際、帝国データバンクがおこなった調査(*3)によると、生成AIの活用を検討する企業の割合は52.0%(*4)。すでに多くの企業が検討段階に入っています。

しかし、同アンケートによれば、現在生成AIの活用段階に入っている企業は9.1%であり、検討段階にありながらも多くの企業が自社で活用する「イメージが湧かない」ため、活用に踏み切れていないことがわかります。このように、企業がAIを活用する上でも、不可欠になるのは、経営上の効果を最大化させるIT戦略の策定と提案ができるITエンジニアです。さらに、その先にある保守運用や改善なども、いまだAI任せにすることができず、ITエンジニアによる適切な検証・判断が必要になります。

*3 帝国データバンク「特別企画:生成 AI の活用に関する企業アンケート(2023年6月20日) *4 回答総数=1,380社

日本人の幸福度向上にはITの力が不可欠

私たちアイグルーヴは、日本の企業でIT・デジタル化、そしてDXが普及することは、日本全体の幸福度上昇にもつながると考えています。

国連の研究組織である持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)が発表した「世界幸福度報告書」(2023年度版)によると、日本の幸福度は主要7カ国(G7)で最下位の47位。先進国の中でも国民の感じる幸福度は低いという結果が出ました(*5)。

同調査における各国の幸福度は1人あたりGDP、社会的支援、健康寿命、人生の選択の自由度、寛容さ、腐敗の少なさの6指標で算出されます。日本は1人あたりのGDPや健康寿命は上位国との有意な差はありません。一方で、人生の選択の自由度や寛容さの2点は低いことがあげられています。この原因の一端には、日本の企業における生産性の低さがあると考えています。

それを解決するものが、ITの力です。ITによる業務効率化や生産性の向上、ひいては業績の向上は、企業だけでなく働くすべての人により自由な人生を与えます。その源泉であるITエンジニアをエンパワーメントすることこそ、今の日本に求められているものといえます。

「開発の納期に間に合わず子供の運動会に参加できなかった。」「趣味や自分の時間を持てずメンタルバランスを崩しエンジニア、仕事を辞めてしまった。」「仕事に追われ地方にいる両親にもう何年も会えていない」など、聞くに堪えないような意見を伺うことも事実です。

アイグルーヴは、日本におけるITエンジニアの不足を解消すること、そしてITエンジニアの力を最大限発揮できるような環境をつくっていくことによって、今の日本社会を、そして未来をより良くしていきたいと考えています。

*5 Sustainable Development Solutions Network “The World Happiness Report2023”

何のために仕事をするのか

自分のやりたいことを叶える

突然ではありますが、ここで代表の柳田の自己紹介をさせてください。 私は、新卒で2005年に株式会社インテリジェンス(現社名:パーソルキャリア株式会社)に入社し、キャリアをスタートしました。 当時のインテリジェンスは、株式会社USEN-NEXT HOLDINGS 代表取締役社長CEOの宇野康秀氏や、株式会社サイバーエージェント 代表執行役員 社長の藤田晋氏が在籍していた企業として知られていました。当時から起業を考えていた私にとって、様々な経験や知見が得られる環境なのではないかと感じた結果の選択でした。 約2年半、エンジニアやクリエイターのキャリアコンサルタントとして様々な方のキャリア相談を担当させていただきましたが、若手の頃から非常に貴重な経験を積むことができ、あらためてそうした機会に感謝しています。 そして、当時の自分のやりたいことを叶えるため、そしていち従業員としての枠を超え、よりお金を稼ぐために、満を持して起業をし、独立しました。

自分らしく働けないという悩み

起業を検討するにあたって、キャリアアドバイザー時代にキャリア相談に乗らせていただいた「エンジニアやクリエイターの方々の悩みを改めて解決できないものかと考えました。 エンジニアやクリエイターの方たちは、学生時代から趣味としてプログラミング開発をしたり、ゲームを作ったり、デザインしたりしており、趣味をそのまま仕事にされた方たちです。まさに「自分らしく」「ワクワク」した内発的動機を持って働いていた方々といえます。当時、そんな方々のキャリア相談をする中で、彼らの転職する理由は大きく分けて2つしかないことに気づきました。 1つ目はもっと自身のスキルが活かせる、そして世の中に役に立っていると実感出来る会社、案件、仕事に携わりたいという理由です。仕事の内容によっては、自分の関わる仕事が、社会にどのような影響を与えているのか見えづらいことがあります。 2つ目はエンジニアやクリエイター自体を辞めたいという理由です。過酷な労働環境で体調を崩し、エンジニアやクリエイターとして働き続けることができない、というものです。 もともと「自分らしく」「ワクワク」した仕事をしていたはずの彼らが、このような悩みを抱えている現状を変えなければならないと、強く思うようになり、こうした想いが「アイグルーヴ」を起業する原動力になりました。

「ワクワク」こそ自分らしさ

独立後、経営者としてTOP営業にも注力しましたが、運と機会にも恵まれ、事業を早期に軌道に乗せることができました。また、アイグルーヴの他にもいくつかの会社の経営にも携わる経験をすることもできました。アイグルーヴの事業が順調に推移したこともあり、かなり早いタイミングで収入面でも満足のいく水準に達することができました。しかし、物理的に満たされ始めた一方で、満たされない感情も同時に抱きました。 当時の私は、事業を伸ばす過程において「お金を稼ぐこと」や「より良い生活をすること」を目的にするあまり、「何のために仕事をするのか」というビジョンを本当の意味で持てていませんでした。起業する前に勤めていたインテリジェンスが非常にビジョナリーな企業だったことも、独立後のモヤモヤを抱えた要因だったと思います。こうしたモヤモヤを抱えたままで、自分らしく働くことが出来ないと考え、当時「事業を譲ってほしい」というオファーもあったため、自分自身をリセットする意味でも会社を売却することにしました。 会社売却後、あらためて自分と向き合い、「学生時代からインテリジェンス時代、起業し会社の売却」までを時間をかけて振り返りました。私の中で、起業することは目標のひとつであり「自分らしさの追求」とも言える「自分らしく働きたい」という想いによって実現したものです。一方で、起業は手段に過ぎません。私にとって自分らしく働く、自分らしく仕事をするというのは、常にワクワクすることができるかどうかということが最も重要になります。つまり、「常にワクワクしている自分」が、自分らしいと言える状態であると気が付きました。想いを新たに「アイグルーヴ」という社名で再度起業しました。

仲間とともにビジョンを実現する

新たに起業した新生アイグルーヴは、世界一「ワクワク」を追求する企業を創ることを掲げています。そのためには、企業として「ビジョンの実現」「自分らしさの追求」「想いを同じくする仲間」の3点を重視しています。 そもそも、私がワクワクするのは「ビジョン」を実現するために行動することであり、これがなければ仕事を続ける意味を見失ってしまいます。しかし、ビジョンの実現のために過剰な無理をしたり、家族や大事な人との関係性を犠牲にするというのは自分らしいとは言えず、ワクワクできているとは言えません。 もちろん、何かを成し遂げるためには、時に限界まで努力することも必要です。アスリートのように、限界を超え続けることも必要でしょう。しかし、本当に大事なものを失ってまでするのは、違うと感じます。過度なワクワクは、もはやワクワクとは言えないのだと感じました。「過ぎたるは及ばざるが如し」と言いますが、まさにそれだと感じます。 また、どれだけワクワクしていても、ひとりでやり続けるには影響力という観点で限界があります。アフリカのことわざに、「早く行きたければ、一人で進め。 遠くまで行きたければ、みんなで進め」という言葉があります。ビジョン実現に向け、どこまでも追求するためには、私ひとりの力では限界はしれているでしょう。しかし、ビジョン実現に向けて、想いに共感してくれる仲間と共に進むことで、ビジョン実現に向けて、互いに足りない部分を補完しながら、互いに励まし合い、時に叱咤激励をしながら進むことが出来れば、どこまでも追及できるものだと考えます。 「自分にとって大事なものを大切にしつつ、ビジョン実現のため、想いを同じくする仲間と共に、ワクワクする事業を創りたい」と考えるようになったのは30代も中盤になったこの頃からです。

誰もが「ワクワク」し、「自分らしく」働ける社会を

現状の日本はすでにIT化が遅れ、さらにはIT人材が不足するという未来が待っています。 2005年から17年が経ち、2022年の現在に至ってもなおIT業界の一部は全く変わらないままです。 私たちアイグルーヴは、日本のIT化を促進するために、このSES業界を変えたいと思っています。 そして、私たちが携わっているパートナーの皆さまの多くは、顧客や社会に対して介在価値を発揮しています。彼らと共にシステム開発やSES、WEBコンサルティングの業界を、エンジニアやクリエイターが適切な市場価値で評価され、皆が「ワクワク」し、「自分らしく」働ける業界に変えていきます。 これは、決して簡単な道のりではないと思いますが、この実現が、日本の、特にIT分野の未来を変えると信じ、アイグルーヴにおける全事業を行っています。